（新潟産業大学名誉学長　北原保雄氏）

　本学名誉学長の北原保雄氏が2024（令和6）年2月22日にお亡くなりになりました。ここに深甚なる哀悼の意を表します。
　北原名誉学長は本学が位置する柏崎市軽井川出身。東京教育大学（現筑波大学）文学部卒業、同大学大学院日本文学研究科博士課程退学。文学博士（筑波大学）。東京都公立学校教員、和光大学助教授を歴任の後、筑波大学助教授に就任され、1998（平成10）年4月から6年間同大学の学長を務められました。その後、独立行政法人日本学生支援機構の初代理事長を約4年半務められた後、2013（平成25）年4月から5年間本学の学長を務められました。退任後の2018(平成30)年6月に本学は名誉学長の称号を授与いたしました。また、2008（平成20）年12月から学長を退任するまでの9年以上にわたり、本学の経営母体である学校法人柏専学院の理事、評議員も務められました（うち2016（平成28）年12月から2017（平成29）年3月までは理事長）。
　文部科学省大学設置・学校法人審議会委員、国語審議会委員、中央教育審議会委員、他社会的活動も多数。
　専門は日本語学・言語学で、長年にわたり同分野の教育研究に尽力されました。「日本語大辞典」、「明鏡国語辞典」等の監修・編著をはじめ、「問題な日本語」、「達人の日本語」他著書多数。また、「世界一受けたい授業」他テレビ出演も多数あり、当意即妙で機知に富んだコメントが視聴者に好評を博しました。旺盛な著述活動は本学学長退任後も衰えず、晩年まで健筆をふるい著作物の刊行を続けました。