本学は、1年生の段階から「ゼミナール」を必修科目とし、入学当初からゼミ担任が、卒業後職業に就くことに関して定期的に学生と面談を実施し、学生の職業観やキャリア意識の醸成をはかっています。今回の研修会は、FD(用語の解説参照)の一環として、学生に対する就職指導の場面での面談術にスポットを当てて実施しました。5月19日(水)16時30分から18時、パジュ・ブレーン(株)専務取締役 小田芽久美先生を講師にお招きし、『思考を現実化させる面談術 ~EQの活用編~』と題し研修会を開催しました。参加者は、教員25名、就職指導担当職員4名。参加者は、予めEQ検査(こころの健康診断)を受検し、自分がどのような感情・思考・行動のタイプかを知り、その特質を生かしながら学生個々に向き合う理論と面談術について学びました。
参加した教職員は、タイプが同じ人とタイプが異なる人が混じった5つの集団に分けられ、グループワークを行いました。学生の思考をプラス方向またはマイナス方向に働かせる指導者の学生への問いかけ、接し方などについて話し合い確認しました。今回の研修会では、教職員が自分の感情や思考を知った上で、それを上手くコントロールしながら学生に働きかける面談術を身に付ける良い機会となりました。これからの就職サポートにおける学生面談に活かし、更に「就職に強い新潟産大」を目指します。
▲FD研修会の様子
▲グループワークの様子
(用語の解説) 文部科学省用語集より
FD(Faculty Development/ファカルティ・ディベロップメント)教員が授業内容・方法を改善し向上させるための組織的な取組の総称。具体的な例としては、 教員相互の授業参観の実施、授業方法についての研究会の開催、新任教員のための研修会の開催 等を挙げることができる。なお、大学設置基準等においては、こうした意味でのFDの実施を各大学に求めているが、単に授業内容・方法の改善のための研修に限らず、広く教育の改善、更に は研究活動、社会貢献、管理運営に関わる教員団の職能開発の活動全般を指すものとしてFDの語を用いる場合もある。